


背【カミ・ナカ・シモ】
男節(上)側の部位で頭側からカミ・ナカ・シモとなる。シモ(尻尾側)に向かうにつれ脂が薄くなる、また、中央から離れるにつれ、スジが強く、頭側では太くなり、尾側では細く細かくなる。内部が赤身で皮側には脂がのり、中トロの部位となる。魚体、季節により脂ののり具合に違いがあるため、脂のない個体もある。寿司ネタやサクの用途に使用される。
赤身【中心部(天身)、頭尾部】
皮側の脂がある部位(カワラ)をカットした際に残った中心に近い箇所を天身という。スジが弱く(かからない)、柔らかい。また、赤色が濃くマグロ特有の味が濃い為、赤身の中では高級部位。鉄火丼や鉄火巻きなどに用いられる。鮪が好きな人が好んで食べる部位。その他、脂ののらない頭尾部(筋張っている)の箇所。
腹【カミ・ナカ・シモ】
女節(下)側の部位で、内臓付近の腹回り(カミ)が大トロとされ、ナカ・シモに向かうにつれ中トロ、トロと脂ののりが少なくなっていく。腹部のスジは強く太い(しっかりしている)。皮側が特に脂がのり、高級部位となる。また、中心につれ赤身となる。脂身好きにはたまらない部位。
カマ
エラの後ろ部分の部位。1匹から2個しか取れない。太い骨がかなり入り組んでいるのと加工しにくいため、そのまま焼いて食べることが一般的。脂ののったカマはとても美味しい。
カマトロ
カマの下位の箇所から取れる部位。こちらも1匹から2個しか取れない。細かいスジが入っている為、独特の歯ごたえがある。脂ののりと旨味は大トロにも負けない美味しさがある。
脳天(頭肉、鉢の身)
見た目はかなり筋張ってはいるが、腹カミと同じく切り方等で食感は気にならない。脂ものっており、味も濃厚。加熱用が多い。
ほほ肉
カマの下位の箇所から取れる部位。こちらも1匹から2個しか取れない。細かいスジが入っている為、独特の歯ごたえがある。脂ののりと旨味は大トロにも負けない美味しさがある。
尾肉(テール)
尻尾の部位で、円形でそのまま販売されていることが多い。基本加熱用でテールステーキとして食されることが多い。マグロは、身質を調べる際に尾部を切り選別することで見極めることが出来るが、個体によっては尻尾まで脂がのっているものもあるため、脂があるテールは特に美味しい。